競走馬の面白い名前・変わった名前の由来と戦績を紹介

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競馬で面白い名前・印象に残る名前・ヘンテコリンな名前など教えて下さい。

競走馬と言えば、英語やフランス語、イタリア語など海外の言葉を使っり、父馬や母馬から連想したカッコいい名前が多いものです。

例えば、三冠馬でGⅠを6勝したオルフェーヴルは、栗毛の馬体に金色の尻尾が特徴的な事から、フランス語で金細工師を意味する名前がつけられています。

オルフェーヴルの1つ後輩のゴールドシップは、父ステイゴールド●●●●より連想され、「黄金の船」を表し、こちらもGⅠを6勝しました。

人間界(?)でもキラキラネームと言われる名前があるように、競馬界にも面白い名前・変わった名前・印象に残る名前・ヘンテコリンな名前があります。

そこでこの記事では、「なんで馬にこの名前つけたの?」と思いたくなる名前と、それぞれの馬の戦績を紹介します

競走馬の名前の規定はどうなってる?

日本における馬名登録のルールを紹介します。

  • アルファベット18文字以内、かつカタカナ9文字以内
  • カタカナのみ

カタカナ9文字以内という制限があるため、過去には「カツラハイセイコ(ー)」「ファビ(ュ)ラスラフイン」「オーケンブルースリ(ー)」など1字割愛かつあいして登録した馬名もあります。

使用できない名前は次の通りです。

  • 功績を残した著名な馬の名前
  • 日本国外の重要な競走の勝ち馬の名前
  • 中央競馬GⅠおよびJpnⅠ、地方競馬のGⅠ競走およびJpnⅠ競走の勝ち馬の名前
  • 特に有名な種牡馬または繁殖牝馬の名前
  • 父もしくは母と同じ名前
  • 特定の個人・団体名など宣伝(営利)目的のような名前
  • ブランド名、商品名、曲名、映画名、著名人などが含まれる名前
  • 馬の性別にそぐわない名前
  • 放送禁止用語に該当するような言葉を含む名前
  • 現役馬、登録抹消馬、種牡馬、繫殖牝馬に類似する名前(特に1文字違い)

他にも、GⅡ優勝馬・GⅢ優勝馬の名前は登録抹消後10年経過しないと再使用できない、過去に

登録された名前は登録抹消、あるいは死亡後5年を経過しないと再使用できないなどのルールがあります。

では、そんな厳しい審査をかいくぐった、特徴的な名前が持ち味(?)の馬たちを五十音順で一挙に紹介します。

アイーンベル

志村けんさん(馬主名義は本名の志村康徳)が所有していた馬です。

戦績は9戦0勝。

未勝利で2着が2回ありましたが、未勝利の抹消。

名前の由来は「ギャグ+鐘」。

アシデマトイ

馬主は小田切有一さん。

戦績は11戦0勝。

JRA-VANでは、過去の馬の馬名の由来も見ることが出来ます。

上記の画像はアイーンベルのページ。

しかし…

アシデマトイのページには、「産地」の下に「馬名の由来」の欄がありません。

さすがに「足手まとい」とは書けなかったのか…。

イセエビ

馬主は芳賀克也さん。

戦績は6戦0勝。

名前の由来は「伊勢えび」。

なぜ馬にえびの名前を付けたのか?

イラッシャイマセ

馬主は井上久光さん。

戦績は7戦0勝。

馬名の由来は、そのまま「いらっしゃいませ」。

お仕事と関連があるのかと思って調べてみると、グリーティングライフという会社でグリーティングカードを中心に文房具などを開発・販売されていました。

イヤダイヤダ

馬主は2度目の登場、小田切有一さん。

戦績は9戦2勝。

馬名の由来は、(負けるのが)いやだいやだ、だそうです…。

初めて勝っている馬が出てきました(笑)

この馬はNZTニュージーランドトロフィー(GⅡ)2着でNHKマイル(GⅠ)にも出走しました。

父は皐月賞・ダービーの二冠馬サニーブライアンです。

オイヌサマ

馬主はディアレストクラブ。

戦績は5戦0勝。

馬名の由来は、日本狼、日本書紀の守り神だそうです。

ふざけた名前だと思ったら、日本書紀とは…。

オジサンオジサン

こちらも馬主は小田切有一さん。

戦績は25戦1勝。

この馬も、アシデマトイ同様「馬名の由来」の欄がありません。

生まれた時からおじさんで、馬なのに、「おじさん、おじさん」と喋りかけられるのは、どんな気持ちなんでしょう…。

オトナノジジョウ

馬主は内田玄祥げんしょうさん。

戦績は11戦2勝。

馬名の由来は、「公にできない利害関係等」ですと。

母の馬名はリャクダツアイと、なんとも複雑な家庭環境のようですな。

オバサンオバサン

オジサンオジサンのオバサンバージョンもいました。

馬主は小田切有一さんかと思いきや、中井正賢さん。

この馬の戦績は、門別、旭川、札幌などの地方で43戦2勝でした。

オマワリサン

馬主は安定の小田切有一さん。

戦績は35戦4勝。

6歳まで頑張りました。

オレサイキョー

馬主はジャングルポケットでダービーを制した齋藤四方司よもじさん。

戦績は9戦0勝。

名前の由来は「俺、最強」。

父はジャングルポケットで、「父ちゃん強いから、オレも強い」という理論なのでしょうか…。

自称に終わってしまったのが、なんだか悲しいですね。

オレノマエニイクナ

馬主はグランプリボスで有名な、株式会社グランプリ。

戦績は2戦0勝。

名前で脅しても、前に行かれるんですね…。

オレハマッテルゼ

何度目の登場でしょうか、小田切有一さん。

この馬の戦績は38戦9勝で高松宮記念(GⅠ)、京王杯SCケイオウハイスプリングカップ(GⅡ)も制した実力馬です。

公式な名前の由来は「俺は待ってるぜ」。

石原裕次郎さん主演の映画「俺は待ってるぜ」からという記述も見られますが、「ブランド名、商品名、曲名、映画名、著名人などが含まれる名前」は禁止されているため、どうなのでしょう…。

「俺は待ってるぜ」だけだと、映画名と特定されないのでOKということでしょうか。

カアチャンコワイ

馬主は、國分純さん。

戦績は4戦1勝。

名前の由来は、「母ちゃん怖い」。

奥さんなのか、自分の母親なのか、この馬のお母さんが怖いのか、様々な憶測が飛び交っています。

カクカクシカジーカ

馬主はイセエビ以来二度目の登場、芳賀克也さん。

戦績は18戦1勝。

名前の由来は、「然然しかじか」。

「漢字で書くとそう書くんだ~」と思いましたが、なぜこの名前を付けたかは謎です。

カミサンコワイ

「カアチャンコワイ」と同一馬主かと思いきや、珍名で有名な小田切有一さんが馬主。

戦績は3戦0勝ですが、デビューから2着→3着→2着と惜しい競馬をしていました。

名前の由来は、当然「かみさん怖い」。

小田切有一さんの奥さんがどんな人か気になるところです。

キョカキョク

馬主は小田切有一さん。

戦績は12戦0勝。

馬名の由来は「許可局」なんですが、アナウンサー泣かせとしか言いようがありません…。

キンタマーニ

馬主は大崎浩一さん。

戦績は1戦0勝。

地方競馬でデビューした後、ベゴニア賞(2歳1勝クラス)で1着から2.4秒差で惨敗。

その後また地方競馬で走っていた馬です。

これが馬名として禁止されてている「放送禁止用語」に該当するかどうかはさておき、誰でも下ネタを想像してしまうと思います。

しかし、名前の由来はインドネシア語で「神の山」。

実際にインドネシアにはキンタマーニ村があり、バリ島の有名な観光スポット、キンタマーニ高原とキンタマーニ湖があります。

「〇玉」を想像してしまった自分が恥ずかしい…。

コネコダニャオーン

馬主は平賀真吾さん。

戦績は15戦1勝で地方競馬の福山で走っていた馬です。

サンバンナガシマ

馬主は野村茂雄さん。

名前もパッと見「野茂英雄」さんと見間違えそうな名前。

戦績は2戦1勝。

往年の野球ファンには聞き覚えのある「三番長嶋」。

名字は野村であるにも関わらず、親が長嶋茂雄さんが好きすぎて「茂雄」と命名したのか…。

調教中のケガのため安楽死になってしまったそうです。

ジーカップダイスキ

馬主は谷川幸雄さん。

戦績は31戦1勝。

地方競馬(浦和、船橋、金沢)で走っていた馬です。

多くの人は「Gカップってどんだけ巨乳好きやねん!」と思ってしまいますが、中央競馬にジーカップマリーという馬がいました。

この馬の名前の由来は「グレードレースを狙えるように+人名」見たいです。

ということは、ジーカップダイスキも「グレードレース+大好き」である可能性があります。

競馬の実況も大変ですね。

実況する上では、呼ばざるを得ませんからね。

ソンナノカンケーネ

馬主は加藤信之さん。

戦績は3戦0勝。

馬名の由来は「そんなの関係ない」となっていますが、この馬のデビューが2007年。

生まれたのが2005年。

小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ」が流行語大賞のトップ10に入賞したのが2007年。

流行語大賞の開催は毎年12月1日ごろです。

2006年12月以降~2007年中に一番流行ったことがわかります。

そして、馬の名前の登録は1歳の11月1日以降から可能になります。

通常は入厩する2歳の春前後だと言われています。

9文字制限が無ければソンナノカンケーネーだったのかもしれません…。

ダイジョブダア

馬主は志村けんさん。

戦績は3戦0勝。

馬名の由来は1987年~1993年までフジテレビ系列で放送された「志村けんのだいじょうぶだぁ」だと思われます。

公式な馬名の由来は「大丈夫だ」になっていますが。

チョウカワイイ

馬主は丸山隆雄さん。

戦績は1戦0勝。

超かわいかったんでしょう。

チョウハイレベル

馬主は同じく丸山隆雄さん。

戦績は5戦1勝。

「チョウ」は冠名みたいですね。

名前の由来は「冠名+高水準」。

未勝利戦は勝利しましたが、名前通りとはいかなかったみたいです。

トリアエズナマ

馬主は㈱さくらコーポレーション。

戦績は24戦2勝。

地方競馬の川崎でデビューして、その後園田で走っていたみたいです。

お酒を飲むときはいつも「とりあえず生で」と言っていたのでしょうか。

ドンダケー

馬主は坂田行夫さん。

戦績は28戦1勝。

馬の名前の由来は、IKKOさんの「どんだけ~」かと思いきや、まさかの「ドイツの飛行船名」。

IKKOさんの「どんだけ~」が流行語大賞にノミネートされたのが2007年。

ソンナノカンケーネと同じようにデビューも2007年。

「IKKOさんの「どんだけ~」から取ったのでは?」という疑惑は消えない…。

実はこの馬、デビュー前は「ハンザ」という名前だったみたいです。

ハンザならドイツの飛行船としての記録が残っています。

JRAのデータファイルだと、馬名の意味は「どれだけ」と出てきます。

そして旧馬名として「ハンザ」の名前もありました。

しかし、オジサンオジサンに関しては、

「空白」という…。

ドンドドーン

馬主は辻牧場。

戦績は18戦2勝。

馬名の由来は、「日本に元気を伝えたいという思いを込めて」だそうです。

デビュー戦は1着から4.5秒離れた大差負け。

そこから1.7秒→0.9秒→1.0秒→1.4秒と離されるも諦めず6戦目で初勝利。

クラスが上がってからも1.2秒差→1.0秒差→1.7秒差→1.3秒差など苦しい戦いが続くも10戦目で1勝クラス突破。

諦めない大切さを教えてくれた馬です。

ナゾ

馬主は小田切有一さん。

戦績は50戦5勝。

馬名の由来もナゾなままです…。

ナミノリゴリラ

馬主は小田切有一さんの息子さんの小田切光さん。

戦績は26戦2勝。

馬名の由来は「波のりゴリラ」なんですが…。

どういう経緯でこの名前に?

インスピレーションでしょうか。

ナンデヤネン

馬主は杉山忠国さん。

戦績は39戦3勝。

馬名の由来は「なんでやねん。圧倒的に強いという想い」だそうです。

ただこの杉山さんは、関西ではなく岐阜・愛知を中心に会社を展開されています。

ニャントカナル

馬主は小田切有一さん。

戦績は2戦0勝。

馬名の由来は「にゃん(何)とかなる」。

完全にダジャレです。

ニンジャ

馬主はロイヤルパーク。

戦績は49戦4勝。

北九州記念(GⅢ)で2着と、惜しくも重賞勝利はなりませんでした。

馬名の由来は、「忍者」。

なぜ?

ちなみにサンバンナガシマで登場した、野村茂雄さんの所有馬でニンジャゴーという馬もいます。

ネコパンチ

馬主は桐谷茂さん。

戦績は56戦5勝。

日経賞(GⅡ)では自身は12番人気(167.1)。圧倒的1番人気(1.4倍)のルーラーシップ、2番人気ウインバリアシオンを抑え、大波乱を演出してくれました。

馬名の由来は、猫パンチ。

馬主さんの中にも猫好きが多いのでしょうか…。

時々、馬に馬以外の動物の名前を付ける現象が起きてますね。

ゴリラとか…。

ネルトスグアサ

馬主は福田光博さん。

戦績38戦1勝。

最後は盛岡、佐賀と地方競馬でも走りました。

名前の由来は、寝るとすぐ朝。

他の所有馬に、アナタノトリコもいます。

ノラネコ

馬主はヒダカファーム。

戦績は15戦0勝。

名前の由来は野良猫で、厩舎に住みいろいろな人に愛される猫のように可愛がられて欲しいという願いが込められているようです。

猫だから可愛がられる、馬だから可愛がられないということもないと思いますが…。

バイガエシ

馬主は菅藤宗一さん。

19戦4勝。

名前の由来は、想像通り「倍返し」。

2014年デビューなので、2012年生まれになります。

半沢直樹の初回放送が2013年7月7日。

馬の名前を付けられるのが、1歳11月1日以降なので、2013年11月以降。

ドラマの半沢直樹にモロに影響を受けていることがわかりますね。

バカニシナイデヨ

馬主は小林祐介さん。

戦績は9戦1勝。

名前の由来は、「馬鹿にしないでよ」。

実は、小林祐介さん。

あのDr.コパさんの次男で本物のドクター。

Dr.コパさん自身も小林祥晃さちあき名義で馬主をされていますね。

ハシルヨミテテ

馬主は田中幹雄さん。

戦績は36戦2勝。

名前の由来は「走るよ見てて」。

オーナーは36戦全部競馬場に見に行けたんですかね?

ハシッテホシーノ

馬主は、オレサイキョー以来の齋藤四方司さん。

戦績は13戦3勝。

フローラS(GⅡ)3着で、オークス(GⅠ)にも出走しましたが、結果は8着でした。

所有は齋藤さんですが、名付け親はタレントのほしのあきさん。

ビックリシタナモー

馬主は小田切有一さん。

戦績は58戦5勝。

ダートで活躍(?)した馬で、2020年10月17日の太秦うずまさSでは10番人気(68.3倍)で2着で、実際に「ビックリしたな、も~」と言った人がいるとかいないとか。

マズイマズイウマイ

馬主は小田切有一さん。

戦績は7戦2勝。

馬名の由来は、そのまんま「まずいまずい美味い」です。

小田切有一オーナーの過去インタビューによれば、珍名をつける理由の一つとして競馬のアピールがあるそうです。

変わった名前・面白い名前を入り口に、競馬に興味を持ってもらえば競馬界全体のためにもなるというお考えがあるのでしょう。

ミギミミミギミミ

馬主は大西洋平さん。

この馬は中央競馬でも登録されていますが、戦績は0戦0勝。

未出走で終わってしまいました。

地方でも1戦0勝。

名前の由来は、右耳右耳ですが、右耳を繰り返すことに何か意味があるのでしょうか。

それとも何かの呪いでしょうか。

モウカッテル

馬主は田中邦彦さん。

くら寿司の社長さんです。

戦績は16戦1勝。

名前の由来は、「儲かってる」ではなく、「もう、勝ってる」みたいです。

儲かってるのもウソでは無さそうですが。

モグモグパクパク

馬主は小田切有一さん。

戦績は28戦5勝。

馬名の由来は「よく食べている」とのこと。

ちなみに、息子さんの小田切光さんはモグモグタイムという馬を所有されていました。

こちらの馬名の由来は「おやつの時間」だそうです。

モシモシ

馬主は小田切有一さん。

戦績は45戦1勝。

名前の由来は「呼びかけの言葉」。

母はワナ(現役時は小田切有一さんの所有馬)、母方の祖母はメロンパン(現役時は小田切有一さんの所有馬)と、名前だけ聞くと馬とは思えない家系図です。

モチ

馬主は小田切有一さん。

戦績は37戦3勝。

名前の由来は「餅、喜びを分かち合うという縁起物」。

2歳時の若駒S(オープン)で逃げて最後はハナ差勝利しました。

その時の「モチ粘る、モチ粘る」という実況が有名です。

モチ 若駒ステークス

ロバノパンヤ

馬主は小田切有一さん。

戦績は48戦4勝。

ダートだけの成績だと[3.8.4.23]。

ダートでは連対率28.9%、複勝率39.5%となかなかの好成績。

最後は障害も走りました。

馬名の由来は不明ですが、ロバのパン屋と言われましても…。

ロバが経営するパン屋さん?

ロバが働くパン屋さん?

具にロバが使われてるパン屋さん?

ロバがお出迎えしてくれるパン屋さん?

いろいろな想像ができる馬です。

こうやって「何?この名前」「なんでそんな名前なの?」と疑問を持たせて、興味をそそるのが小田切オーナーの狙いなのでしょうね。

ヨバンマツイ

馬主は、サンバンナガシマの時に登場した野村茂雄さん。

戦績は18戦1勝。

馬名の由来は、「巨人ーヤンキースで活躍した松井選手のファンなので」とのことです。

素直でよろしい(笑)

まとめ

かなり登場回数の多かった小田切有一さん。

ここまで読んで頂けたなら、小田切有一さんだけは覚えていただけたんじゃないでしょうか。

いつの日か、ヘンテコリンな名前の名馬が誕生するかもしれません。

ディープインパクトやアーモンドアイなどの名馬を超える馬がヘンテコな名前の馬の可能性も…。

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