テイエムオペラオーは成績優秀なのになぜ低評価なのか?

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テイエムオペラオーは、なぜ評価が低いんですか?

GⅠ7勝している馬なのでもっと評価が高くてもいいはずなんですが…。

こちらの記事にも書きましたが、テイエムオペラオーは芝GⅠでは歴代2位タイの7勝を挙げています。

アーモンドアイが単独トップになるまではディープインパクトやキタサンブラック、ウォッカなどと並び堂々の1位タイでした。

それにもかかわらず、競馬ファンの間でテイエムオペラオーの評価が低いのはなぜなのでしょうか?

テイエムオペラオーの成績

始めにテイエムオペラオーの生涯成績を振り返っておきましょう。

生涯成績はGⅠ7勝を含む、26戦14勝で獲得賞金は18億3,518万円です。

獲得賞金でもアーモンドアイ、キタサンブラックに次ぐ歴代3位に入る名馬中の名馬なのです。

下記がテイエムオペラオーのデビューからの全成績です。

年度レース名着順
1998新馬2着
1999未勝利4着
未勝利1着
ゆきやなぎ賞(1勝クラス)1着
毎日杯(GⅢ)1着
皐月賞(GⅠ)1着
東京優駿(GⅠ)3着
京都大賞典(GⅡ)3着
菊花賞(GⅠ)2着
ステイヤーズステークス(GⅡ)2着
有馬記念(GⅠ)3着
2000京都記念(GⅡ)1着
阪神大賞典(GⅡ)1着
天皇賞春(GⅠ)1着
宝塚記念(GⅠ)1着
京都大賞典(GⅡ)1着
天皇賞秋(GⅠ)1着
ジャパンカップ(GⅠ)1着
有馬記念(GⅠ)1着
2001大阪杯(GⅡ)※現在はGⅠに昇格4着
天皇賞春(GⅠ)1着
宝塚記念(GⅠ)2着
京都大賞典(GⅡ)1着
天皇賞秋(GⅠ)2着
ジャパンカップ(GⅠ)2着
有馬記念(GⅠ)5着

4歳時には、出走した8レース(GⅡかGⅠ)全てで勝利。

GⅠ7勝の他にもGⅠ2着が4回もあるんです。

生涯を通じて[14.6.3.3]と圧倒的な安定感を誇りました。

テイエムオペラオーが成績の割に評価が低い4つの理由

同時期の相手が弱かった説

テイエムオペラオーが3歳時、クラシック三冠を3頭で分け合いました。

皐月賞・・・テイエムオペラオー

東京優駿(ダービー)・・・アドマイヤベガ

菊花賞・・・ナリタトップロード

ちなみに、ナリタトップロードは皐月賞3着、ダービー2着でした。

古馬になってから天皇賞秋2着、天皇賞春3着など善戦はするものの、GⅠタイトルには手が届きませんでした。

ダービーを制したアドマイヤベガは同世代でのGⅢ、GⅡを制しているものの皐月賞、菊花賞ともに6着という結果に終わっています。

4歳時の8連勝中の2着馬は次の通りです。

京都記念(GⅡ)・・・ナリタトップロード

阪神大賞典(GⅡ)・・・ラスカルスズカ

天皇賞春(GⅠ)・・・ラスカルスズカ

宝塚記念(GⅠ)・・・メイショウドトウ

京都大賞典(GⅡ)・・・ナリタトップロード

天皇賞秋(GⅠ)・・・メイショウドトウ

ジャパンカップ(GⅠ)・・・メイショウドトウ

有馬記念(GⅠ)・・・メイショウドトウ

5歳時のGⅠ出走時の成績は次の通りです。

天皇賞春1着・・・2着メイショウドトウ

宝塚記念2着・・・1着メイショウドトウ

天皇賞秋2着・・・1着アグネスデジタル

ジャパンカップ2着・・・1着ジャングルポケット

ナリタトップロード、ラスカルスズカ、メイショウドトウ、アブネスデジタル、ジャングルポケットという同時期のライバル達の評価もそこまで評価されていないのではないでしょうか。

下の世代に負けている説

GⅠ戦線でしのぎを削ったナリタトップロード、メイショウドトウは同期ですが、天皇賞秋で負けたアグネスデジタルは1歳下、ジャパンカップで負けたジャングルポケットは2歳下です。

そこだけピックアップされて「下の世代に負けているからそんなに強くなかったんじゃないか?」と疑問を持たれているという話です。

テイエムオペラオーはこの年の有馬記念5着を最後に引退していますし、前年のはほぼ同じローテーションで8連勝したことを考えると、4歳時がピークだったと考えるのが普通でしょう。

馬にも成長タイプがあるため、2~3歳クラシックまでに活躍するタイプや、メイショウドトウのように3歳時は条件戦を走っていても4~5歳に重賞戦線で活躍する馬もいます。

テイエムオペラオー自身の力が落ちてきていると思われる5歳時に4歳のアグネスデジタルに負けた天皇賞秋、3歳のジャングルポケットに負けたジャパンカップだけを見て「下の世代に負けているからテイエムオペラオーはそんなに強くなかったんじゃないか?」と考えるのはいかがなものでしょうか?

勝ち方が地味説

テイエムオペラオーが成績の割に評価が低い理由として、豪快に勝ったシーンが少なく勝ち方が地味だという声もあります。

実際、1着になった14レースの着差を見てみましょう。

レース名着順着差
未勝利1着
ゆきやなぎ賞(1勝クラス)1着3/4
毎日杯(GⅢ)1着
皐月賞(GⅠ)1着クビ
菊花賞(GⅠ)2着クビ
京都記念(GⅡ)1着クビ
阪神大賞典(GⅡ)1着2.1/2
天皇賞春(GⅠ)1着3/4
宝塚記念(GⅠ)1着クビ
京都大賞典(GⅡ)1着アタマ
天皇賞秋(GⅠ)1着2.1/2
ジャパンカップ(GⅠ)1着クビ
有馬記念(GⅠ)1着ハナ
天皇賞春(GⅠ)1着1/2
宝塚記念(GⅠ)2着1.1/4
京都大賞典(GⅡ)1着1/2
天皇賞秋(GⅠ)2着
ジャパンカップ(GⅠ)2着クビ

4歳時の天皇賞秋の2.1/2馬身差を除くと、実際にクビ差やハナ差での僅差での勝利が目立ちます。

故にディープインパクトのような文字通り衝撃的な勝ち方というより、「ゴール前きっちりかわす」といった職人芸のような派手さはないが、きっちり仕事をこなすタイプという見方もできるのではないだろうか?

産駒が活躍していない説

ディープインパクトやキングカメハメハ、ロードカナロアなど現役時代活躍した牡馬には種牡馬としても期待がかかる。

GⅠ7勝のディープインパクトの産駒は説明不要だろう。

同じく、GⅠ7勝のシンボリルドルフには後にGⅠ4勝するトウカイテイオーという代表馬がいる。

キタサンブラックは産駒の活躍次第で、まだまだこれから評価が変わりそうな1頭です。

GⅠ6勝のオルフェーヴルは、GⅠ4勝のラッキーライラックや皐月賞馬エポカドーロ。

同じくGⅠ6勝のロードカナロアからは、父越えのGⅠ9勝馬アーモンドアイ、香港スプリントも制したダノンスマッシュもいる。

やはりそれに比べたら、テイエムオペラオーの産駒が338頭いながら、代表産駒が障害GⅡを勝ったテイエムトッパズレというのは期待外れと思う人が多いに違いない。

産駒の活躍も含めると、テイエムオペラオーが分が悪い立場に立たされていることがお分かりいただけると思います。

まとめ

成績を絶対評価で見ると、テイエムオペラーが強かったことは間違いありません。

ただ他の歴代GⅠ馬と相対的に見た場合、産駒の活躍だったり、勝ち方のインパクトだったり、ライバル馬の関係だったりで、評価が落とす人が一定数いるということもご理解いただけたのではないでしょうか。

では、当記事をまとめます。

テイエムオペラオーは成績優秀なのになぜ低評価なのか?

1.同時期の相手が弱かった説

2.下の世代に負けている説

3.勝ち方が地味説

4.産駒が活躍していない説

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