優先出走権【3歳G1のトライアルレース一覧】

スポンサーリンク

このページでは、3歳クラシックレースの優先出走権について解説します。

クラシックレースとは

クラシックレースは以下の5レースのことを言います。

  • 桜花賞
  • オークス(優駿牝馬)
  • 皐月賞
  • ダービー(東京優駿)
  • 菊花賞

皐月賞・ダービー・菊花賞の3レースを全て制した馬を三冠馬と呼びます。

牝馬限定レースの桜花賞・オークス&国際レースの3歳牝馬限定レースの秋華賞の3レースを全て制した馬を三冠牝馬と呼びます。

トライアルレースとは?

3歳のG1競争(先ほどの6レースにNHKマイルカップを加えた7レース)に直結する重賞&指定オープン特別のレースで上位1~3着に入った馬に優先出走権が与えられるレースのこと。

3歳G1のトライアルレース一覧

トライアルレースで優先出走権が与えられるのは基本的に3着までです。

例外的に「1着のみ」「2着まで」というレースも存在します。

G1重賞リステッド競争トライアルレース以外の優先出走権
桜花賞フィリーズレビュー(GⅡ)
チューリップ賞(GⅡ)
アネモネステークス(2着まで)
オークスフローラステークス(GⅡ)2着までスイートピーステークス(1着のみ)桜花賞4着以内
秋華賞ローズステークス(GⅡ)
紫苑しおんステークス(GⅢ)
皐月賞スプリングステークス(GⅡ)
弥生賞(GⅡ)
若葉ステークス(2着まで)
ダービー青葉賞(GⅡ)2着までプリンシパルステークス(1着のみ)皐月賞4着以内
菊花賞神戸新聞杯(GⅡ)
セントライト記念(GⅡ)
NHKマイルカップニュージーランドトロフィー(GⅡ)
アーリントンカップ(GⅢ)

トライアルレースとは別にオークスは桜花賞の4着以内の馬、ダービーは皐月賞4着以内の馬に優先出走権が与えられます。

仮に桜花賞4着以内の馬が1頭オークスを辞退しても、5着の馬が繰り上がるわけではありません。

世代限定G1を勝つのは甲子園で優勝するより難しい

馬主として競走馬を所有して、生涯を通してG1を勝つのも難しいことです。

さらに世代限定のG1となれば、さらに難しいことです。

ある予備校が、甲子園に関するデータに基づく確率を出しています。

その確率を参考に、世代限定G1を勝つのがどれほど難しいか考えていきましょう。

ダービーを勝つ確率

1着賞金も2億円とジャパンカップ、有馬記念の3億円に次ぐ賞金を誇るダービー。

そして、競馬のG1の中で勝つことによって「○○ジョッキー」と呼ばれるのは、ダービーだけ。

世界中どの国でもダービーは特別な存在で世代の最高名誉のレースとして認識されています。

ダービー馬を育てるのは大統領(首相)になるより難しいという格言もあるほどです。

日本軽種馬協会が発表しているデータによると、過去10年ほどの年間の生産頭数は7,000頭前後で推移しています。

この中から育成&調教を経て、レースへ出走して勝ちあがっていくわけです。

競走馬として登録されたorされてないというややこしい話を抜きにすれば、その世代のG1を1つとるだけでも、1/7,000頭と言う確率になります。

その確率なんと、0.014%

甲子園に関する確率

クラ・ゼミと言う予備校が2017年に出したデータによると、

  • 甲子園でホームランを打つ確率・・・約0.022%、5,000人に1人
  • 甲子園で優勝する確率・・・0.025%、4,030校に1校
  • 優勝して首にメダルをかけるのは0.011%、17万人中18人

このデータを見比べると、世代限定G1を1つでも勝つのは、甲子園で優勝した時にメンバーとしてベンチ入りしているのと同じくらい難しいことだという事がわかります。

過去の三冠馬・三冠牝馬たち

世代限定G1を1つ勝つだけでも難しいのに、それを3つとも制覇した三冠馬、三冠牝馬を紹介します。

※第1回の日本ダービーは東京優駿大競争というレース名で1932年

※秋華賞が創設されたのは1996年で、それ以前はビクトリアカップ(1970~1975年)、エリザベス女王杯(1976年~現在は古馬混合G1)

※1939年以前は皐月賞に該当するレースがないので、クラシック三冠という概念すら無い

三冠馬一覧

達成順年度馬名備考達成時の成績
1941年(昭和16年)セントライトG1勝利はクラシックのみ12戦9勝
1964年(昭和39年)シンザン11戦8勝
1983年(昭和58年)ミスターシービー9戦7勝
1984年(昭和59年)シンボリルドルフ初の無敗の三冠馬8戦8勝
1994年(平成6年)ナリタブライアン13戦9勝
2005年(平成17年)ディープインパクト無敗の三冠馬(コントレイルの父)7戦7勝
2011年(平成23年)オルフェーヴル10戦6勝
2020年(令和2年)コントレイル世界初の父子2世代での無敗の三冠馬7戦7勝

三冠牝馬一覧

達成順年度馬名備考達成時の成績
1986年(昭和61年)メジロラモーヌ11戦9勝
2003年(平成15年)スティルインラブ7戦5勝
2010年(平成22年)アパパネ金子真人オーナーはディープインパクトで三冠も達成9戦6勝
2012年(平成24年)ジェンティルドンナ8戦6勝
2018年(平成30年)アーモンドアイ6戦5勝
2020年(令和2年)デアリングタクト史上初の無敗の牝馬三冠5戦5勝

2020年は、同一年で牡馬・牝馬の三冠馬が誕生する初めての事例となった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました