【競馬新聞の調教欄の見方】初心者でも分かる調教の基礎の基礎

競馬の予想ファクターの１つに調教があります。

調教は練習です。

しかし、競馬の難しいところは「調教が良い」と「レースで勝てる」が直結しないことです。

それでも、調教の見方を知っておいて損がないことは間違いありません。

そこでこの記事では、競馬初心者でも分かるように調教の基本的な見方について解説していきます。

新聞ごと、サイトごとに微妙に書き方が違ったりしますが、この記事で紹介する基本を押さえておけば多少書き方が変わったとしても対応していけます。

調教コースの種類

まずは、調教コースについてです。

レースに出る馬は栗東(滋賀県)のトレーニングセンターか美浦(茨城県)のトレーシングセンターで調教が行われています。

だから、競馬新聞等の調教欄には、栗東のトレセンか美浦のトレセンのどちらかの調教内容が書かれているわけです。

それぞれのトレセンにどんな調教施設があるか見ていきましょう。

	調教施設
栗東	ダートコース
	CW(Cコースのウッドチップコース)
	芝コース
	ニューポリトラックコース
	坂路
	プール
美浦	坂路
	芝コース
	ウッドチップコース
	ニューポリトラックコース
	プール

美浦のトレセンは北と南に調教馬場が分れていて、よく新聞の調教欄で見かける「南W」は南調教馬場のウッドチップコースで追い切られましたよってことです。

調教の基準タイム

冒頭でも、競馬の難しいところは必ずしも「調教が良い＝レースで勝てる」ではないところだということを言いました。

調教タイムが良いことで分かることは、「単純に足が速いか」「好調時と比べてタイムが速いか遅いか」ということです。

調子の良し悪しは、その馬のベストタイムや好調時のタイムと比べないとわかりません。

人間も１００ｍのベストタイムが１２秒の人が絶好調でも、ベストが１０秒の人が不調で１１秒５でしか走れなかったとしても勝つのはどちらかわかりますよね？

だから調教タイムだけで全てを判断することは難しいことも多いですが、坂路・コース、それぞれの基準タイムを知っておくことに損はありません。

特に新馬戦や未勝利戦などで基準タイムより速いタイムで走っている馬は、スピードの能力値が高いと思っていただけばいいでしょう。

そんな馬が人気が無ければ、あなたはおいしい馬券をゲットできるかもしれませんよ。

場所	６F	５F	４F	３F	１F
栗東坂路	ー	ー	５３.５	３８.８	１２.６
栗東CW	８３.０	６６.８	５２.０	３８.３	１２.３
栗東P	８１.６	６６.０	５１.１	３７.７	１２.０
栗東B	８０.９	６６.２	５０.８	３７.０	１１.６
美浦坂路	ー	ー	５３.７	３９.０	１２.７
美浦W	８３.５	６７.５	５２.５	３８.８	１２.６
美浦P	８２.４	６６.６	５１.８	３７.９	１１.９
美浦C	ー	６６.８	５１.５	３７.６	１２.６

※P→ポリトラックコース、B→栗東のダートコース、W→ウッドチップコース、C→美浦の北馬場にあるダートコース(新聞によっては、美北と表記されることもある)

調教欄の見方

調教コースの種類と基準タイムがなんとなくわかったところで、実際の調教欄を見てみましょう。

次の画像は、netkeibaの有料会員向け(月額税込み６００円～)の調教欄の表記です。

脚色に関して、東スポでも「G○○」とか「直線○○」と書かれているものがあります。

例えば上記の①では、Gがついているのでゴール前強めに追ったことを表しています。

③の場合は何もついていないので、ゴール前に限らず最初から最後まで仕掛けられていたということを表しています。

②と④は、終始馬なりでのタイムになります。

競馬新聞やサイトによって多少書き方は違いますが、コース・乗り役・調教タイム・脚色などは、ほとんどの調教欄には載っているんじゃないでしょうか。

調教タイムを無料で見られるサイト

調教欄の見方がだいたいわかったところで、無料で調教タイムを見られるサイトを紹介しておきます。

調教タイムを見るためだけに、サイトの有料会員になったり競馬新聞を買うのは、もったいない気もしますからね(笑)

どのサイトも重賞を中心に、木曜の夜には各馬の調教タイムが見られます。

それぞれに違った魅力や特色がありますので、ぜひのぞいてみて下さい。

まとめ

調教は競馬で馬券検討する際の一つの要素で、調教を最重要視している予想家さんもいます。

有名なのは調教捜査官と言われる井内利彰さんでしょうか。

netkeibaなどのメディアでも活躍されています。

調教タイム以外の予想ファクターは下記記事で紹介しています。