競馬で同着時の払い戻しはどうなるの?実際の過去の事例を紹介

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競馬の2・3着が同着になった場合の払い戻しは、どのようになるのでしょうか?

競馬の同着時の払い戻しって気になりますよね?

そこでこの記事では、過去実際にあった事例にそって、「同着だった場合払い戻しはどうなるのか?」について解説していきます。

競馬で同着だった時の払い戻しの基本的な考え方と計算式

まず、競馬の同着時の払い戻しの大枠の考え方としては、オッズが半分になるという考え方でOKです。

【例】

同着でない場合、オッズ10倍→同着時、オッズ5倍

同着だった場合の基本的な考え方

同着だった場合の基本的な考え方を紹介します。

1着同着

1着が2頭以上の場合は、いずれか1頭を1着、いずれか1頭を2着、及びいずれかの1頭を3着とみなします。

【例】仮に①ー④ー⑫が1着同着の場合

1着:①

2着:④

3着:⑫

とみなし、単勝①④⑫はどれも的中、しかしオッズは1頭的中の時よりも下がります。

2着同着

2着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭を2着、いずれか1頭を3着とみなします。

【例】仮に1着①、2着④⑫が同着の場合

1着:①

2着:④

3着:⑫

とみなします。

馬連は①ー④、①ー⑫ともに的中となりますが、オッズは下がります。

3着同着

3着が2頭以上となった場合、いずれかの1頭を3着とみなします。

【例】仮に1着①、2着④、3着②⑥⑫が同着の場合

3着:②

4着:⑥

5着:⑫

とみなしますが、三連複は①ー②ー④、①ー④ー⑥、①ー④ー⑫、三連単は①ー④ー②、①ー④ー⑥、①ー④ー⑫も的中になりますが元のオッズよりは下がります。

同着だった場合の払い戻し計算式

同着だった場合、的中範囲は広がりますが、その分オッズは下がります。

払い戻しの金額が減ってしまうのは、払い戻しの原資が減ってしまうからです。

競馬は、馬券を買った人の総額から胴元(中央競馬の場合はJRA)の取り分を引いた差額を、的中者で分け合っています

100万円を10人に分ける場合、1人10万円もらえるはずだったものが、20人に分ける場合は1人5万円に減ってしまいますよね?

同着が2頭ということは、単純に的中者も2倍に増えるのです。

【払い戻しの計算式(WIN5を除く)】

(当たり馬券の総額+ハズレ馬券の総額÷的中数)×勝ち馬投票法ごとの払い戻し率

投票法単勝複勝枠連馬連ワイド馬単三連複三連単WIN5
払い戻し率80%80%77.5%77.5%77.5%75%75%72.5%70%

勝ち馬が1頭の場合

よりシンプルにするために、4頭立ての単勝馬券に絞って解説していきます。

4頭立てに20人が単勝馬券を次のように1人1万円ずつ賭けたとします。

①の馬:10人(1番人気)

②の馬:6人(2番人気)

③の馬:3人(3番人気)

④の馬:1人(4番人気)

上記の式に当てはめると①が1着なら、(100,000円+100,000円÷1頭)×0.8で160,000円を①の馬を買った10人で分配します。

賭けた金額が10,000円なので、的中者10人は1人当たり16,000円のプラスになります。

単勝オッズ2.6倍ということですね。

仮に、④が買った場合は、(10,000円+190,000円÷1頭)×0.8なので、160,000円総取りです。

収支で言うと、+150,000円です。

これが2頭が同着になった場合どうなるのか?

①④が1着同着になった場合

①の馬:10人(1番人気)

②の馬:6人(2番人気)

③の馬:3人(3番人気)

④の馬:1人(4番人気)

同じように20人が単勝馬券を買って、①と④が1着同着だった場合の払い戻しはどうなるのか?

同着の場合は、相手方の半分の売り上げが加算されます

①の単勝を買った人は(100,000円+105,000円÷2頭)×0.8で122,000円を10人で分配します。

1人当たり12,200円のプラスになります。

単勝オッズは2.6倍から2.2倍に下がった計算になります。

オッズは1/100以下は切り捨てなので正確には賭け金10,000円の2.2倍で22,000円となり、12,000円のプラス。

①を買った10人は、単独で1着だった場合16,000円プラスでしたが、④と同着になったことにより、12000円のプラスになり、プラス分が4,000円減りました。

④を買った1人の人はどうでしょう?

(10,000円+285000円÷2頭)×0.8で122,000円に。

賭け金10,000円を引くと112000円に。

単勝オッズも15.0倍から11.2倍になった計算です。

プラス150,000だったはずが112,000円で38,000円減ってしまいます。

多くの場合で、同着の馬がいるとオッズは低くなります

馬券の特性上、より人気が無い方の馬を買っていた側の人の方が損しやすい構造になっていると言えます

競馬で2頭が同着だった過去事例

2016/10/1阪神5Rの場合

このレースは⑨サトノアーサーが単勝1.1倍の圧倒的一番人気でした。

11.5倍で3番人気だったはずのスズカフロンティアですが…。

11.5倍→2.2倍と約1/5にまでオッズが下がってしまいました。

同着の場合は、相手方の半分の売り上げが加算されます」というルールにのっとった結果、圧倒的な人気馬と同着だったため、オッズが極端に下がってしまいました。

2010/5/23東京11Rオークスの場合

最終オッズは⑰アパパネ3.8倍、⑱サンテミリオン8.5倍でした。

しかし1着同着になったことで払い戻しの時には、⑰アパパネ3.8倍→2.1倍、⑱サンテミリオン8.5倍→3.8倍に下がりました。

競馬で3頭が同着だった過去事例

2012/10/20京都11R室町ステークスの場合

3着が3頭という珍しいレース。

その結果、複勝5通り、ワイド7通り、3連複3通り、3連単3通りになりました。

2020/11/23阪神12R

こちらも3着3頭同着という珍しいパターン。

まとめ

競馬で同着になった場合の払い戻しについて解説してきました。

大枠の考え方としては、同着が2頭になれば払い戻しは元の半分、3頭になれば1/3になると考えておけばOKです。

そして、人気のある方(オッズの低い方)より人気の無い方(オッズの高い方)が、より払い戻しに影響を受ける傾向が高いということも合わせて覚えておくとよいでしょう。

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