無敗でオークスを制した馬は過去6頭!全馬紹介!

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過去80回以上開催されているオークス(GⅠ)。

無敗でオークスを制した馬は、2021年現在6頭います。

馬名
1943年クリフジ
1946年ミツマサ
1957年ミスオンワード
2006年カワカミプリンセス
2019年ラヴズオンリーユー
2020年デアリングタクト

ちなみに、無敗のダービー馬は2020年のコントレイルまで11頭出ています(1984年のグレード制導入以降だと5頭)。

1984年のグレード制導入後、無敗でオークスに駒を進めたのは15頭います。

そのうち勝ったのは、カワカミプリンセス(2006年)、ラヴズオンリーユー(2019年)、デアリングタクト(2020年)の3頭です。

2019年、2020年と立て続けに出たので、勝率20%になりますが、2006年のカワカミプリンセスまでだと13頭挑戦して、無敗でオークスを制したのはたった1頭になります

その確率7.7%。

無敗でオークスを勝つのが難しいとされる理由

それまで無敗だった馬にとっても、オークスを勝つのが難しいとされる一番の理由は2400mという距離です。

ただでさえ牝馬は繊細と言われることに加えて、人間の思春期に相当する3歳春の時期は、心身共に不安定になりがちです。

それに前哨戦を含めた牝馬クラシック路線は、1600mが中心になります。

オークスまでの牝馬GⅠは、2歳の阪神ジュベナイルフィリーズ、3歳の桜花賞とも1600mです。

当然そこを目標にすると、1600m付近のレースに出すことになります。

逆に2400mの距離をこなすタイプは、スピード優位な1600m付近のレースを取りこぼすこともあり、牝馬クラシック路線に乗れず、賞金が足りなかったり、優先出走権が取れなかったりして、オークスの出走も叶わないということもあり得る。

※3歳クラシックの優先出走権については優先出走権【3歳G1のトライアルレース一覧】をご覧ください。

無敗の桜花賞馬がオークスまで制したのは、たった2頭

無敗でオークスを制した馬は、前述したように6頭いますが、無敗で桜花賞を制した後オークスを勝った馬は、ミスオンワードだけ。

2020年のデアリングタクトタクトが63年ぶりに達成しました。

グレード制導入後に限れば、デアリングタクト1頭しかいません

これだけでも、無敗で桜花賞(阪神1600m)とオークス(東京2400m)の2つを勝つのがどれだけ難しいことかお分かりいただけると思います。

距離も違えば、周りも違う(阪神は右回り、東京は左回り)。

『右手前と左手前とは?それぞれの有利不利』の記事でも回り方が違うと、得意不得意があらわれることもあります。

無敗でオークスを制した馬のその後の成績

馬名オークス後に勝った重賞(1984年以前の馬はその後の競争成績)
1943年クリフジ6戦6勝
1946年ミツマサ12戦4勝(2着2回3着1回)
1957年ミスオンワード20戦6勝
2006年カワカミプリンセス13戦1勝、秋華賞(GⅠ)
2019年ラヴズオンリーユー(現役)8戦1勝、京都記念(GⅡ)
2020年デアリングタクト(現役)3戦1勝、秋華賞(GⅠ)

3歳牝馬GⅠの秋華賞が終われば、古馬(4歳以上)との闘いや牡馬と混じってのレースが増えます。

クリフジを除き、2歳時から活躍し、無敗でオークスを制すことが出来る馬はやや早熟傾向にあるのか、その後苦戦するケースも見られます。

2歳~3歳春から第一線で活躍し、その後もGⅠを勝つような牝馬はかなり稀です。

近年だと、2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)を勝ち、牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)を達成した後、4歳時にヴィクトリアマイル(GⅠ)を勝ったアパパネ

3歳時に牝馬三冠に加え、3歳牝馬史上初のジャパンカップ(GⅠ)制覇を成し遂げ、4歳時にはジャパンカップ連覇、5歳時にはドバイシーマクラシック(GⅠ)と有馬記念(GⅠ)を勝ち、GⅠ7勝を挙げたジェンティルドンナ

牝馬三冠を含め、ジェンティルドンナと同じく3歳でのジャパンカップ制覇、5歳で引退するまでJRAのGⅠ8勝の新記録(海外含めGⅠ9勝)を樹立。生涯獲得賞金でも単独1位となったアーモンドアイ

まとめ

では、当記事をまとめます。

無敗でオークスを制した馬は過去に6頭いました。

馬名
1943年クリフジ
1946年ミツマサ
1957年ミスオンワード
2006年カワカミプリンセス
2019年ラヴズオンリーユー
2020年デアリングタクト

2019年、2020年と立て続けに出たので、勝率20%にグッと上がりますが、2006年のカワカミプリンセスまでに限ると13頭挑戦して、無敗でオークスを制したのはたった1頭になります

その勝率は7.7%。

無敗の桜花賞馬がオークスを制したのは、80年の長い歴史の中でミスオンワードとデアリングタクトの2頭だけ。

オークスの一番の焦点は、距離。

次に回り(左回りを極端に苦手にしていないか)。

3歳春、オークスまでの比較的少ない成績で判断しなければいけないので馬券の面でも難しいレースと言えるでしょう。

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