JRAの出馬表には脚質が書いていませんが、どの馬がどんな脚質なのか分からないのですが、これはレースがスタートしてみないとわからないのでしょうか?
競馬初心者です。逃げ・先行・差し・追い込みとありますが、脚質別の特徴を教えて下さい。
JRAは出走表に脚質別の表示がありませんが、netkeibaなどのサイトや競馬新聞なら脚質の表示があります。
狙っている馬や応援したい馬が前走までどんなレースをしていて、今回はどんなレースをしそうかというのは、前走までの脚質を見て予想するしかありません。
そこで、この記事では脚質の見方と脚質別の特徴を解説していきます。
競馬を始めたばかりなら、ぜひ参考にしてみて下さい。
脚質別の特徴
逃げ
逃げ馬は、スタートダッシュを決め、先頭に立つことでレースの主導権を握ることが出来ます。
しかし、逃げたい馬が数頭いた場合、前半競る形になって飛ばし過ぎたせいで、後半バテてしまうこともあります。
集団の先頭で最終コーナーを回ってくることが多いので、直線が短く、坂の無いコースで有利な傾向にあります。
先行
先行馬は、逃げ馬を射程圏内にいれつつ、いつでも先頭に立てるポジションにいます。
理想は、最終コーナーから直線に向かう際、バテた逃げ馬を抜き去り、自分より後ろにいる馬たちには抜かせないというレースです。
始めから前めのポジションにいるため、下記の2つの条件を省けば、勝ちパターンを確率しやすいとも言えます。
・自分より極端に足の速い馬が後ろにいない
・自分がバテない
逃げ馬同様、直線が短く、坂の無いコースで有利な傾向にあります。
差し
差し馬は、逃げ・先行馬よりもゆったりとレースを進め、レースの後半にかけて徐々にペースを上げ最終コーナーから直線にかけて前にいる馬たちを抜かしていく馬です。
理想は、ペースの速いレースで前にいる逃げ・先行馬がバテたところを抜き去る形のレースです。
差し馬に有利とされるコースは、直線が長い・坂があって前の馬がばてやすいコースです。
追い込み
追い込み馬は、後方集団でレースを進めながらスタミナを温存し、最後の直線でためていた力を爆発させ、ゴボウ抜きを狙うスタイルの馬です。
スタートが苦手だったり、性格的に馬群を嫌う馬たちもこのような作戦をとることもあります。
有利とされるコースは、差し馬同様直線が長いコースです。
最終コーナーを周り、直線を向いた時に逃げ・先行馬と距離があることがほとんどなので、前の馬たちより速い脚が必要になります。
脚質の見方
残念ながら、JRAのホームページから出馬表を見ても、脚質は書いてありません。
しかし、netkeibaや競馬ラボのようなサイトなら、無料で脚質まで表示されているものもあります。
競馬新聞など、出版社によって表記は違いますが、逃げ・先行・差し・追い込みの4分類で書いてあるところがほとんどです。
netkeibaの場合は、横向きの◀で脚質を表記しています。
逃げ | 先行 | 差し | 追い込み |
左から、逃げ・先行・差し・追い込みで表記され、どこに◀があるかで脚質を見極めます。
競馬ラボの場合は、縦向きに表示されます。
▲が2個ある場合は、過去のレースで先行・差しの2パターンのレースをしていたり、差しとも追い込みともとれるレースをしていたりと、「他の馬の出方によっては」というレースができる馬もいます。
媒体によっては、逃・先・差・追と漢字で表記されているものもあります。
『・先差追』の場合は、太字になっている先行する確率が高いということです。
『逃・・追』の場合は、逃げる可能性が高いということです。
脚質は、過去のレースから「おそらくこういったレースをするだろう」と各社が推測するものです。
稀に前走までのレースを見て、ガラッと作戦を変えるもいます。
「前走まではゲートをゆっくり出して後ろから競馬をさせていたが、スタートダッシュが決まれば今回は逃げる競馬を試してみよう」という馬の場合だと、新聞の脚質の欄には「差」になっているのに、レースが始まったらスタートから先頭を走っていたなんてこともあり得ます。
前走までの過去の位置取りを見れば、おおよその脚質を予想することはできます。
上記の③ウィズザワールドの場合、脚質は先行と表記されていますが、前走⑦⑧④④、2走前②②②①と先行なのか差しなのか判断に迷うところです。
⑦⑧④④とは?(③ウィズザワールドの場合)
1コーナー7番手、2コーナー8番手、3コーナー4番手、4コーナー4番手で最終的に2着だったということです。
レース映像を見てみないとわからない部分もありますが、スタートが良かったのにあえて7番手くらいでレースを進めたのか、本当は2走前のように2番手くらいでレースを進めたかったけど、スタートがあまり良くなかったから無理せず控えたのかによっても、意味は変わってきます。
逆に過去のどのレースでも、①①①①になっていたら「この馬はどんな相手でも絶対に逃げるんだな」とわかります。
追い込み馬の場合もそうです。
⑮⑮⑭⑭のように、どのレースを見ても最終コーナーまで二桁着順の馬は追い込み馬と言えます。
ただ、単純に足が遅くて周りのペースについていけないだけの馬も存在するので、
「最後どのくらい差を詰めているのか?」
「最終的な着順はどうか?」
というところまで見た方がいいですね。
まとめ
それぞれの脚質の特徴をまとめました。
脚質 | 特徴 |
逃げ | スタートダッシュを決め、先頭に立ってレースを進める馬 |
先行 | 逃げ馬を射程圏に入れつつ、先頭集団でレースを進める馬 |
差し | 先頭集団の後ろ(真ん中~後方より)に位置し、レース後半に徐々にペースアップする馬 |
追い込み | 集団の後方に位置し、直線勝負にかける馬 |
レース展開を予想する上で欠かせない、脚質の見極め。
ですが、出遅れなどのアクシデントが発生する可能性も忘れてはいけません。
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